一橋大学教授。専門は競争戦略。著書に『逆・タイムマシン経営論』(日経BP)、『室内生活』(晶文社)、『好きなようにしてください:たったひとつの仕事の原則』(ダイヤモンド社)、『「好き嫌い」と経営』(東洋経済新報社)、『戦略読書日記』(プレジデント社)、『経営センスの論理』(新潮新書)、『ストーリーとし…もっと読む
- 『アダム・スミス―『道徳感情論』と『国富論』の世界』(中央公論新社)楠木 建
【名著 味読・再読】転換期の今こそ読みたいアダム・スミスといえば『国富論』。中学や高校の教科書で出てきた「神の見えざる手」というフレーズ一…
書評 - 『俺がJBだ!―ジェームズ・ブラウン自叙伝』(文藝春秋)楠木 建
【名著 味読・再読】”イノベーター”とは何か"ソウル・ブラザーNo.1"の自伝。売春宿で育ち、刑務所暮らしのお定まりの不良コース。そこか…
書評 - 『世界最終戦争 増補版』(毎日ワンズ)楠木 建
【名著 味読・再読】”戦略思考”とは何か1940年の講話がベースの本。空前絶後のスケールで、人類の「最終戦争」に向けて日本が取るべき戦略構想をぶ…
書評 - 『赤の他人の瓜二つ』(講談社)楠木 建
【名著 味読・再読】”純文学”の愉しみエンターテインメント小説ならたまには読むという人は多い。ところが、純文学作品となると、その時々に話題に…
書評 - 『新版 古事記 現代語訳付き』(角川学芸出版)楠木 建
【名著 味読・再読】日本の原点は『古事記』「島国根性」や「農耕民族」など、よくある日本文化論は信用しないようにしている。「日本的経営」はそ…
書評 - 『ライアーズ・ポーカー』(早川書房)楠木 建
『マネー・ボール』『世紀の空売り』で知られる著者の処女作。掛け値なしのノンフィクションの傑作だ。舞台は、1980年台当時、最もアグレッシブな証…
書評 - 『ザ・会社改造 340人からグローバル1万人企業へ』(日本経済新聞出版社)楠木 建
この本はモノが違う。類例がない、といってもよい。類例がないとはどういうことか。経営実務家が自らの経験に基づいてつづった経営書は数多い。もち…
書評 - 『あれか、これか――「本当の値打ち」を見抜くファイナンス理論入門』(ダイヤモンド社)楠木 建
ファイナンス思考の本質 秀逸な対比で浮き彫り二流の人の「分かりやすい説明」は要点の箇条書きに明け暮れて、肝心の論理の本質部分に踏み込まない…
書評 - 『スターリン―赤い皇帝と廷臣たち』(白水社)楠木 建
桁外れのリーダーの怖さ複雑に錯綜する歴史をドラマのように読ませる著者の構成力と筆力に驚嘆する。以前、本欄で紹介したカーショーの『ヒトラー』…
書評 - 『仕事がうまくいく7つの鉄則 マツダのクルマはなぜ売れる?』(日経BP社)楠木 建
マツダ快進撃の秘密 現場の声で浮き彫り世界の自動車市場でのシェアはたったの2%。にもかかわらず、ファンの心をがっちりつかみ、好業績をたたき出…
書評 - 『東京湾岸畸人伝』(朝日新聞出版)楠木 建
普通の人々の「凄み」 抑えた筆致で浮き彫りに市井の人々の仕事と人生を静かに鮮やかに描くノンフィクション。前作の『東京タクシードライバー』も…
書評 - 『観光立国の正体』(新潮社)楠木 建
現場志向のエコノミストと、スイスでの経験と知見を元に日本各地で観光地再生事業を手がける「観光カリスマ」。二人の著者が観光立国日本のあるべき…
書評 - 『ヒトラー』(白水社)楠木 建
【名著 味読・再読】"ヒトラー研究"の金字塔1998年に出版され、世界中でロングセラーとなっていた稀代の名著の日本語訳である。ヒトラー…
書評 - 『魏志倭人伝の謎を解く - 三国志から見る邪馬台国』(中央公論新社)楠木 建
中国から見た邪馬台国とは魏志倭人伝を収める『三国志』とその政治的背景を分析し、邪馬台国の真実を解き明かそうとする。『三国志』は正史である。…
書評 - 『選択と捨象 「会社の寿命10年」時代の企業進化論』(朝日新聞出版)楠木 建
「何をしないか」が重要 企業経営の本質を喝破カネボウ、三井鉱山、ダイエー、JAL……。数多くの企業再生を手がけた著者が自らの高濃度の経験から搾り…
書評 - 『ビジネスモデル全史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)楠木 建
「稼ぐ手口」の歴史的変遷 過剰なまでに平易に語るビジネスモデル、すなわち「稼ぐ手口」。本書は、それぞれの時代で革新をもたらした商売の手口を…
書評 - 『売る力 心をつかむ仕事術』(文藝春秋)楠木 建
カリスマ経営者が明かす不動点としての「論理」タイトルにあるように、売上規模9兆円のセブン&アイ・ホールディングスの舵取りをする著者が「ビジ…
書評 - 『ALLIANCE アライアンス―人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用』(ダイヤモンド社)楠木 建
雇用を「関係」と再定義 最も自然な仕事の形描くシリコンバレーの起業家である著者たちが、新しい雇用のモデルを示す。「アライアンス」という言葉…
書評 - 『ROE最貧国 日本を変える』(日本経済新聞出版社)楠木 建
ROEを資本生産性と定義 「稼ぐ力」の強化を求める「日本型スチュワードシップ・コード」や「日本版コーポレートガバナンス・コード」が相次いで提示…
書評 - 『お金はサルを進化させたか よき人生のための日常経済学』(日経BP社)楠木 建
日常生活から教えるお金の理論の基礎概念著者は複数の金融機関での経験の後に、企業価値評価に特化したコンサルティング会社を創業したファイナンス…
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