旦 敬介KEISUKE DAN
公式サイト: http://keisukedan.tumblr.com/
作家・翻訳家。ラテンアメリカ文学、アフロ・ラテンアメリカ文化研究。1984年-85年、メキシコ・シティに留学。その後、英語・スペイン語・ポルトガル語の文芸翻訳をしながら、「ブルータス」「ガリバー」「エスクァイア」などの雑誌で「トラベル・ライター」として働いた。1991年、マドリードへ移住。1992年、ケニア共和…もっと読む
21世紀米文学の困難最近の「アメリカ文学」の動向に注目してこなかった読者は、著者がこの本の中で描き出してみせる二十一世紀の「アメリカ文学」の…
猥雑な文化沸き立つ一九二〇年代の米国は、都市的な黒人文化が花開いて評価され、メインストリームの中に踊り出た時代だ。この本はその渦中で書かれ…
南米文学 本流の手法新しい世代のスペイン語圏ラテンアメリカの作家たちは苦労してきた。一九六〇年代に登場して二十世紀後半の世界文学に計り知れ…
強烈な人間の尊厳写真の黎明期には、世界各地の「未開人」を写真家が探し出し、簡易スタジオに連れてきて撮影し、絵ハガキとして販売するのがはやっ…
スペインでは今、ちょっとした革命が起こっているらしい。それは生き方と働き方の革命なのだが、それがどうやら今の政治の変革と混乱にもつながって…
絵を使いながら、漫画やコミックとはだいぶ異なった趣向で物語を展開していく現代の「グラフィック・ノベル」のひとつの先端を示すのがこの本だろう…
新次元の審美的抵抗週に一回、夜の外出をするときには、たとえスニーカーであっても磨きあげて履き、一張羅のズボンやドレスにアイロンをかけて最大…
日本人の仕事観を疑う僕が勤めている大学の隣には日本有数の巨大飲料メーカーの本社がある。お昼時にはその会社の周囲に、日替わりで十台近くのケー…
毎年ノーベル文学賞の有力候補として名前のあがるスペイン文学の重鎮ゴイティソロは実に多面的な作家だが、円熟期の最大の主題はスペインの歴史の再…
新大陸と旧大陸の間の動植物の移転が五百年にも満たない短期間で世界をすっかり変えてしまったことはよく知られているが、その中で一番われわれに身…
紛争から再生する試み二十五年以上にわたって、ひどく不幸な紛争に苛(さいな)まれてきている国がソマリアだが、そこはあまりにも危険であるため世…
家に太鼓がほしくなるジャズやリズム&ブルース、ロックやラテンまで、現代のポップ・ミュージックのかなりの部分がアフリカ音楽の影響のもとに成り…
現在でもアメリカ合衆国の教育について漠然とよいイメージをもっている人は多いだろう。中学校の英語の先生だったこの本の著者も、日本の教育の問題…
愛と郷愁のブラジルオリンピックもパラリンピックもひとたび競技が始まると、多くのメディアで扱われるのは自国選手のことだけになり、開催地の文化…
重い主題を熱い迫力でアメリカ合衆国の黒人作家で唯一のノーベル文学賞受賞者であるトニ・モリスンが八十四歳で書きあげた最新作は、白人としても通…
生身の人間として語る一九七〇年代のフランスの文学批評界のスターだったロラン・バルトは一昨年が生誕百年だったため、世界各地で行事や出版が相次…
暴力や人種差別と対峙現代のアメリカ合衆国において、アフリカン・アメリカンの、つまりいわゆる黒人の、とくに男性が、どのような意識をもって社会…
経緯や暮らし読み解く江戸時代が始まる直前直後の時期には、ヨーロッパやアジアの各地、さらにはメキシコやペルーなど新大陸にまで、かなり多くの日…
ポップ・アートのスターになる直前まで、ウォーホルはコマーシャル・イラストレーターとして活躍していた。そのころのイラストこそが自由闊達(かっ…
世界中で奴隷制が合法である場所はほとんどなくなったが、似たような境遇に置かれて人身取引されたり性的に搾取されたりしている人は現在でも数千万…