文学通信Bungaku Report
公式サイト: https://bungaku-report.com/
日本語・日本文学の研究書を中心に、人文学書全般を刊行する出版社。文学だけにこだわらず周辺領域も含め、意欲的に刊行していきます。出版活動と同様に、webでも積極的に活動することで、多様な情報をつなげ、多くの「問い」を世に生み出していきたいと思います。もっと読む
学校で誰しもが学習する「矛盾」「完璧」「塞翁が馬」などの故事成語。これらは中国の歴史故事を背景として生まれ、その一部は日本で独自の変容を遂…
18世紀から19世紀の日本には、絵と文字(くずし字)を組み合わせて見開き2ページで一画面を構成し、一つの物語を展開するという形式の草双紙(くさぞ…
不知火海(しらぬいかい)とともに生きた詩人・作家、石牟礼道子(1927~2018)。『苦海浄土』をはじめとする彼女の作品に、浄瑠璃、説経節、近代以…
土偶は「植物」の姿をかたどった精霊像という説を打ち出した『土偶を読む』(晶文社)を検証する書籍『土偶を読むを読む』(文学通信)が刊行されま…
近年、さまざまな分野において、古文書を「モノ」として捉えて観察する研究手法への関心が高まってきています。古文書研究の新たな可能性にせまるガ…
漢字語彙の多義性を利用し、違う意味に読み替えていく、または、本来の語彙・文字を分解・変形させるなど、多様な技巧が含まれる、燈謎(とうめい)…
学芸員というお仕事の悲喜こもごもを描き、SNSでも人気を博した四コマまんが『学芸員の観察日記 ミュージアムのうらがわ』がこのたび書籍化されまし…
関ヶ原の合戦や江戸幕府を開いた人物として日本の歴史にその名を刻む、徳川家康。2023年のNHK大河ドラマの中心人物である家康だが、その幼き日々から…
日本のみならず、世界でも大きく注目される川瀬巴水(かわせはすい)。明治・大正・昭和の日本全国を旅し、誰も注目しないような無名で当たり前の風…
東日本大震災後、福島出身の雑誌『日本古書通信』編集者が見続けてきた東北の古本屋の記録をまとめた『増補新版 東北の古本屋』(文学通信)が10月に…
「なぜ古典を学ばなければならないのか」という生徒たちの声に、どう応えればいいのか。古典教育に対する議論を成立させるには、まずどのような前提…
「神話」といえばいにしえの神々の物語か、国家共同体の起源を明らかにする、時間も場所も遠く遠く隔たった世界の話というイメージがいまでも根強い…
俳句を深く理解し、詠む・読むためにはどうすればいいのか。「ルール」にがんじがらめにされずに、俳句をもっと楽しむにはどうすればいいのか。俳句…
『文学授業のカンドコロ 迷える国語教師たちの物語』(文学通信)は、学校現場の先生たちに、文学授業を行ううえでの基礎理論をわかりやすく伝える本…
卒論を書くと、学生と大学にとってどういうイイことがあるのか?卒論は学生と大学双方にとって相当面倒なものにしか思えない。なぜ、こんな大変なも…
2020年8月末、東京都練馬区にあった遊園地が多くの人々に惜しまれながら閉園した。大正時代より94年間続いた「としまえん」。世界初の流れるプールに…
「二〇二一年一一月二日、この日、私は東京地方検察庁特捜部に呼び出されていた」。4月末に刊行した『職業としての大学人』(文学通信)は、この一文…
■堀辰雄と堀忠雄1930年代から40年代前半の戦争の時代、人間の「可能性」を示したふたりの堀さんがいた。小説家の堀辰雄(1904-1953)と新潟県派遣第…
大河ドラマ各回が放送されるたびに、SNSで著書が話題になる細川重男氏。すべての歴史好きに向けた新刊『論考 日本中世史─武士たちの行動・武士たちの…
人類の知的資源はどのように展開されていくのか。西欧近代の活版印刷技術がもたらしたメディアが数式記述の標準化を容易にしたことで科学革命の実現…