藤森 照信TERUNOBU FUJIMORI

“歌の相撲”五百年ぶりの復活  （A群） （B群）  ・歌垣   ・方人  ・連歌   ・筑波山  ・歌合   ・歌仙A群とB群の関係ある事項を棒線でつなげ、とい…

千二百年の京都建築にアクセスどうしてこのような本がたくさん売れるんだろうか。売れるからには買ってる人がそれだけいるにちがいないが、誰がいっ…

覆い隠された最初の文明に新しい光麦と米とどっちが生産性が高いかというと、答は米。麦とちがい連作ができるし、二毛作だって可能。味もいい。地球…

ゴシップとサルの毛づくろいの関係ゴシップ：うわさ話。無駄話。閑談（広辞苑）。ゴシップの嫌いな人はこの一冊はまたいで通った方がいい。なんせ、…

建築の根源を求め続けた吉阪隆正の生涯日本の建築家についての本を取り上げるのは楽じゃない。丹下健三と黒川紀章と安藤忠雄の三人のほかはあまりに…

ハルビンは「東のパリ」だったマンシュウコク、あれはいったいなんだったんだろう。現在、中国では偽満州国と記し、そのような国はなかったことにし…

天安門事件を「人間の事件」として再現天安門事件の時、テレビや新聞の報道に注意していたが、腑に落ちないことが一つあった。広場の中心に立てこも…

農具が語る「稲作文化を広げた縄紋人」ノルウェーからの留学生に、現代ノルウェー人はバイキングの血を引いているのか、とたずねたら、なぜ日本の人…

大気汚染メカニズムの複雑さと単純さここ一年ほど、本当なら赤いはずの日本の夕焼け空が赤紫に染まった。なるほど火山の威力はすごいものだ。フィリ…

公表を拒んできた第一級の戦場写真ヴェトナム戦争ではアメリカはむろん日本からも大勢のカメラマンが従軍し、彼らの写真が世界の世論に大きな影響を…

土とコテで作った怪作、力作日本でも中国でもヨーロッパでも、土や煉瓦（れんが）の壁の上に白い漆喰（しっくい）を塗って仕上げることが大昔から行…

日常のさりげない所作に宿る「思想」長いこと身体は鍛えるものであっても論ずるものではなかった。だから、何年か前から雑誌などで身体論が目につく…

緊迫感みなぎる潜水艦の戦闘シーン『沈黙の艦隊』（講談社）が二回目のクライマックスを迎えている。たった一隻で米軍大西洋艦隊の包囲網を破ってニ…

コンピューターで作る映像演出の怖さと驚き東映の「昭和残俠伝」や「唐獅子仁義」を見た後、客はみんな健サンになったみたいに肩をそびやかせて映画…

「伝説」を事実の光で正す偉業敗戦で日本が文化的、精神的に動揺している最中に出された江上波夫の「騎馬民族説」くらい衝撃的な日本人起源論もなか…

浮世絵とモダニズム建築の関係‟帝国ホテルのライト”といえば、他国ならいざしらずわが日本では、帝国ホテルの照明ではなくて建築家をさすことは誰で…

発明に没頭した「永久動力大先生」の墓碑銘歴史を書くということは過去の出来事や人物への供養なんだ、と、この本を読んでまず思った。供養される人…

少年時代の遊びが育んだ舌と鼻田崎さんはソムリエへの道を歩きはじめた当初より、本場フランスで勉強し、ブルゴーニュやボルドーにも行ってる奴とし…

「家族」が成立して、初めてサルはヒトになったもう二十年以上も前になるが、京都大学のサル学者たちの活躍が世間で注目されはじめた頃、唯物史観の…

日常物品をめぐる視覚と言葉の二人三脚赤瀬川原平という人は、よく訳の分からない人である。最初は絵描きとしてスタートしたそうで、たしかに戦後の…