
1948年生まれ。社会学者。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。執筆活動を経て、1989年より東工大に勤務。現在、東京工業大学名誉教授。著書に『仏教の言説戦略』(勁草書房)、『世界がわかる宗教社会学入門』(ちくま文庫)、『はじめての構造主義』(講談社現代新書)、『社会の不思議』(朝日出版社)など多数。…もっと読む
- 『学生を戦地へ送るには: 田辺元「悪魔の京大講義」を読む』(新潮社)橋爪 大三郎
戦争イデオローグの手の内昭和一四(一九三九)年、田辺元の京大での講義録『歴史的現実』を、佐藤優氏が逐条解説したセミナーの記録。すぐれた戦争…
書評 - 『中国政治経済史論 毛沢東時代 (1949~1976)』(日本僑報社)橋爪 大三郎
データで明らかにする新中国の骨格アメリカを抜く、世界最大の経済に迫る中国。その波乱の現代史を、指導者らの実像を織り込んで構成する大作だ。ぶ…
書評 - 『もうすぐやってくる尊皇攘夷思想のために』(幻戯書房)橋爪 大三郎
内在する「革命思想」を受け止めよう尊皇攘夷思想がなぜ「もうすぐやってくる」のか。それは歴史の節目の、格闘と後始末が不徹底だったから。維新の…
書評 - 『欲望論』(講談社)橋爪 大三郎
哲学的原理 総転回の試み圧倒的な議論の密度。現代哲学のフロンティアのその先へと踏み出す、創造的な業績だ。二○一七年は竹田青嗣氏の『欲望論』二…
書評 - 『騎士団長殺し』(新潮社)橋爪 大三郎
自身による最良の村上春樹論見かけよりかなり複雑な小説である。主人公(私)と妻(柚(ゆず))が夫婦の危機を乗り越える、が大枠だ。宙(ちゅう)…
書評 - 『社会システムの生成』(弘文堂)橋爪 大三郎
批判の武器としての社会理論追求の試みわが国の理論社会学を牽引(けんいん)する大澤真幸氏が、主著『身体の比較社会学』ほかと並行して書き進めた…
書評 - 『ゲンロン0 観光客の哲学』(株式会社ゲンロン)橋爪 大三郎
絶望を超える可能性「観光客の哲学」と聞けば、わざと外した変化球かと思う。実は、ど真ん中の直球だ。東浩紀氏は一九年前『存在論的、郵便的』でデ…
書評 - 『「自己責任」とは何か』(講談社)橋爪 大三郎
本書は《義憤から生まれた……抗議のパンフレット》だと、著者は言う(「あとがき」)。自己責任をとろうとしない日本人への抗議ではない。自己責任の…
書評 - 『知のハルマゲドン』(幻冬舎)橋爪 大三郎
片や週刊『SPA!』に連載の『ゴーマニズム宣言』で、新新宗教や差別問題、天皇制といった日本のタブーに挑戦、未踏の領域を切りひらいた小林よしのり…
書評 - 『悪の哲学ノート』(岩波書店)橋爪 大三郎
題名から、悪についての徹底した哲学的考察を期待した読者は肩すかしを喰うだろう。本書はあくまでも「ノート」なのだ。著者は、悪と関係のありそう…
書評 - 『恋愛論』(作品社)橋爪 大三郎
恋愛は、それを生きているときはどんな不思議もないひとつの体験だが、その本質を言い当てようとすると際立った謎として現れる(一〇頁)その謎を、…
書評 - 『現代思想の冒険』(筑摩書房)橋爪 大三郎
竹田青嗣さんの『現代思想の冒険』が、毎日新聞社「哲学の冒険シリーズ」から出版されたのは一九八七年春のこと。当時はまだ、ポスト・モダン思想の…
書評 - 『ミシェル・フーコー伝』(新潮社)橋爪 大三郎
フランスの生んだ超一流の哲学者ミシェル・フーコーの、待望久しい伝記の翻訳である。死後七年あまり、神秘のベールに隠されてきた彼の素顔が、この…
書評 - 『機械状無意識―スキゾ分析』(法政大学出版局)橋爪 大三郎
ポスト・モダン哲学の旗手ガタリが、大作家マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』を批評した問題の書。原著は一九七九年に出版されている。…
書評 - 『「魂」に対する態度』(勁草書房)橋爪 大三郎
哲学はやり切れない。難解な用語を振り回すから嫌いだ。――こんな偏見の持ち主は、本書を読むといいだろう。〈私〉が生きているとはどういうことか、…
書評 - 『宗教者ウィトゲンシュタイン』(法蔵館)橋爪 大三郎
小ぶりの造本ながら、身がしまっている。十指にあまる材料を丁寧に読みこなして練りあげた、手応えのある一冊だ。題名を見て、はて、ヴィトゲンシュ…
書評 - 『ウィトゲンシュタインと同性愛』(未来社)橋爪 大三郎
一九七三年に出版されるや、たちまち大きな反響を呼んだ問題の書の翻訳である。その理由は、書名から察せられよう。原題は『ウィトゲンシュタイン』…
書評 - 『ウィトゲンシュタイン・文法・神』(法蔵館)橋爪 大三郎
英国の神学者A・キートリーが、一九七六年に出版した処女作の翻訳である。ヴィトゲンシュタインの思想、特に言語ゲームの考え方が、現代の神学にどの…
書評 - 『現象学入門』(NHK出版)橋爪 大三郎
むずかしいのが値打ち、と言わんばかりでとっつきの悪かったフッサールの現象学を、これはまた思い切って、誰にでも手のとどくサイズに噛みくだいて…
書評 - 『琉球弧の喚起力と南島論』(河出書房新社)橋爪 大三郎
吉本隆明氏の『南島論』(一九七〇年)は忘れえぬ論文だ。そこで私は、初めてレヴィ=ストロースの親族理論の概要を知ったわけだし、構造人類学が社…
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