
1948年生まれ。社会学者。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。執筆活動を経て、1989年より東工大に勤務。現在、東京工業大学名誉教授。著書に『仏教の言説戦略』(勁草書房)、『世界がわかる宗教社会学入門』(ちくま文庫)、『はじめての構造主義』(講談社現代新書)、『社会の不思議』(朝日出版社)など多数。…もっと読む
- 『偶景』(みすず書房)橋爪 大三郎
著名なフランスの記号学者ロラン・バルトは、一九八〇年、惜しくも不慮の事故で亡くなった。彼の仕事は遺稿を含め、ほとんど翻訳で読むことができる…
書評 - 『思想の危険について―吉本隆明のたどった軌跡』(インパクト出版会)橋爪 大三郎
吉本隆明に関する著書は数多いが、期待外れが目立った。最近はいちいち読んでもいない。この書はどうであろうか。著者田川建三氏は、キリスト教学の…
書評 - 『ロギカ/レトリカ』(砂子屋書房)橋爪 大三郎
よく書きこまれた一冊である。思索のひだが著者の生理的な等身大に息づいている。誠実な筆致。昔なつかしい小路にふと舞いもどったような気がした。…
書評 - 『書評のおしごと―Book Reviews 1983‐2003』(海鳥社)橋爪 大三郎
書評を書くということ あとがきにかえて書評の仕事をするときには、いつも、襟を正すような気持ちになる。*書評の書き手は、たいてい、本の著者、…
後書き - 『母型論』(思潮社)橋爪 大三郎
『マリ・クレール』ほかに連載された文章の集成。「母型論」から「原了解論」まで十三の論文が並ぶ。本書の大きなモチーフは日本(ヤポネシア)の固…
書評 - 『日本 権力構造の謎』(早川書房)橋爪 大三郎
これほど本格的な日本論は、めったにないだろう。日本という、外部からは想像を絶する社会の謎を、解明せずにおかないという執念が、周到な筆致のす…
書評 - 『ピエール・ブルデュー――1930‐2002』(藤原書店)橋爪 大三郎
ピエール・ブルデューは、現代フランスを代表する社会学者。一昨年十月に一週間あまり日本に滞在、精力的にこなした一連の講演や座談の記録がこのほ…
書評 - 『家父長制と資本制―マルクス主義フェミニズムの地平』(岩波書店)橋爪 大三郎
家父長制的資本制「マルクス主義フェミニズムーその可能性と限界」という題で、『思想の科学』誌上に足かけ三年、計十四回にわたり連載された論文が…
書評 - 『ミシェル・フーコー』(講談社)橋爪 大三郎
掛け値なしに第一級の現代思想家、M・フーコーが逝って早六年。『狂気の歴史』、『言葉と物』、『監獄の誕生』、『性の歴史』など構造主義以降の時代…
書評 - 『老いと死のフォークロア―翁童論2』(新曜社)橋爪 大三郎
『翁童論』の鎌田東二氏がまたもや自在な世界に読者を遊ばせる。『AKIRA』から『二〇〇一年宇宙の旅』、ユーミンや村上龍……に至るまで、豊富な素材を…
書評 - 『近代家族とフェミニズム』(勁草書房)橋爪 大三郎
読後に充実した余韻を残す一冊。慎重で繊細、なおかつ大胆な著者の思索の足取りが、とりわけ快い。社会学に好著の多かった一九八九年の、だめ押しの…
書評 - 『構造主義と進化論』(海鳴社)橋爪 大三郎
明快かつ豪放なおもしろさ。しっかりものを考える確かな足取りについていくだけでも、ハイキングで見晴らし台に立てたような爽快感を味わえる。進化…
書評 - 『ジェンダーの社会学―女たち/男たちの世界』(新曜社)橋爪 大三郎
ひからびた社会学にうんざりの、全国の学生諸君お待ちかねのテキストの、ついに登場だ。快挙である。これを読めなかった私の学生時代が口惜しい。《…
書評 - 『産業文明とポスト・モダン』(筑摩書房)橋爪 大三郎
ポスト・モダンなんか正体不明の、ぐにゃぐにゃ軽薄思想さ――と、敬遠するむきには小気味よい、硬派の書きっぷり。斬新な提起を続ける気鋭の経済学者…
書評 - 『近代的世界の誕生―日本中世から現代へ』(弘文堂)橋爪 大三郎
オーソドックスなタイトル。中身もそれに相応しく、諸大家からの引用を縦横にちりばめている。文体は抑制ある語り口ながら、その時々の流行思想と無…
書評 - 『知への意志 (性の歴史)』(新潮社)橋爪 大三郎
夕暮れのフーコーこの一冊を手にするとき、当惑に近い複雑な思いにとらわれるのは、私ばかりではないだろう。『知への意志』はもともと、全六巻から…
書評 - 『わが「転向」』(文藝春秋)橋爪 大三郎
『わが「転向」』とはショッキングな題だが、これは編集者のつけたもの。中身は著者・吉本氏の素直な述懐である。著者の思想遍歴をまとめてみると、…
書評 - 『やきもち焼きの土器つくり』(みすず書房)橋爪 大三郎
神話論理のもつれた糸を解きほぐす手並みの鮮やかさ。そして思考のみずみずしさ。――レヴィ=ストロースが先年久びさに著した本格的な神話研究書の、…
書評 - 『忠誠と反逆―転形期日本の精神史的位相』(筑摩書房)橋爪 大三郎
世界的に著名な政治学者、丸山眞男氏の待望久しい論集が刊行された(ALL REVIEWS事務局注:本書評執筆時期は1992年)。丸山氏は、その業績と影響力が…
書評 - 『ゴールドラッシュ』(新潮社)橋爪 大三郎
神戸の事件に心底から衝撃を受けたという柳美里氏が、十四歳の少年を主人公に渾身のフィクションを書き上げた。舞台は横浜。少年の家庭は裕福だが、…
書評