1963年生まれ。映画評論家、英米文学評論家。訳書にジョン・ウォーターズ『ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断旅行』(国書刊行会)、R・A・ラファティ『第四の館』(国書刊行会)、キャサリン・ダン『異形の愛』(河出書房新社)、〈J・G・バラード短編全集〉(共訳 東京創元新社)、アラン・ムーア/ジェイセン…もっと読む
- 『彼らは廃馬を撃つ』(白水社)柳下 毅一郎
トッド・ブラウニングが映画化を熱望し、かなわなかった小説この恐ろしい小説は、ハリウッドの輝きの裏にあったニヒリズム、エゴイズム、サディズム…
書評 - 『ゼロヴィル』(白水社)柳下 毅一郎
映画の魔力にとりつかれ、映画によって破滅させられる、映画自閉症の男ヴィカーの剃った頭には彼の脳の左右の葉が刺青されている。一方の葉はエリザ…
書評 - 『地図と領土』(筑摩書房)柳下 毅一郎
小説中に著者本人が登場し、出版後には誘拐された……という映画が作られた!?ミシェル・ウエルベックこそ現代でもっとも重要な作家だと言ってもいい…
書評 - 『ルビッチ・タッチ』(国書刊行会)柳下 毅一郎
複雑精妙なゲームを愛し、ギリギリで禁忌に触れずにプレイし続けたエルンスト・ルビッチエルンスト・ルビッチはソフィスティケイテッド・コメディの…
書評 - 『ファスビンダー、ファスビンダーを語る <第2・3巻>』(boid)柳下 毅一郎
ファスビンダー原理主義者には、ページをめくるのがもったいないほどの宝物2015年最後の号なので、今年出版されたけれど、なんらかの理由でとりあげ…
書評 - 『映画の生体解剖~恐怖と恍惚のシネマガイド~』(洋泉社)柳下 毅一郎
稲生平太郎と高橋洋が用意した手術台に横たわる、映画という装置映画というものは、ごくまれに、現実を乗り越える瞬間を呼び込むことができる。あな…
書評 - 『アデュ〜 ポルノの帝王久保新二の愛と涙と大爆笑: エッチ重ねて50年!!』(ポット出版)柳下 毅一郎
出演作850本! ピンク映画界の大ベテランが語る正しいピンク映画史久保新二が拾い集めたのは「正史」からこぼれおちた、いかがわしく、妙ちきりんな…
書評 - 『「世界のクロサワ」をプロデュースした男 本木荘二郎』(山川出版社)柳下 毅一郎
黒澤明のプロデューサーを経て、ピンク映画の監督になった男の評伝1977年5月21日、西新宿の安アパートで本木荘二郎は死んでいた。孤独な老人の貧し…
書評 - 『下水道映画を探検する』(講談社)柳下 毅一郎
『第三の男』も『アリゲーター』も。映画は下水道だ!人の数だけ映画の見方はある。評論家の仕事は、人がそれまで気づいていなかった新しい視点を提…
書評 - 『トラック野郎 浪漫アルバム』(徳間書店)柳下 毅一郎
杉作J太郎、植地毅の「浪漫アルバム」シリーズが復活!痒いところをかきむしるような、執拗な編集は健在。『トラック野郎』への愛があふれる1冊映…
書評 - 『本多猪四郎 無冠の巨匠』(洋泉社)柳下 毅一郎
没後21年、本多猪四郎監督の作品を、その生涯、その思想から読み解く評伝!作家主義は映画を作り手の個人的・直接的な表現とし、映画監督こそが映画…
書評 - 『別冊映画秘宝 戦慄のスラッシャー映画伝説!!』(洋泉社)柳下 毅一郎
正体不明の殺人鬼のごとく闇に溶け込むスラッシャー映画に光を!バロック化したサブジャンル“スラッシャー映画”に、今いちど光を当てるスラッシャ…
書評 - 『Carsick』(Corsair)柳下 毅一郎
70近い老人映画監督がヒッチハイク!? 夢と希望とショックが詰まった冒険譚2012年5月14日、ジョン・ウォーターズは旅に出た。ボルチモアの自宅から…
書評 - 『神の聖なる天使たち −−ジョン・ディーの精霊召喚一五八一〜一六〇七』(研究社)柳下 毅一郎
ディーとケリーの絡みのなかに存在した「この世ならぬひとつの光」占星術師ジョン・ディーと霊媒エドワード・ケリーが挑んだ天使召還儀式を読み解く…
書評 - 『ボンクラ映画魂 完全版: 燃える男優列伝』(徳間書店)柳下 毅一郎
伝説の名著が20年の時を経てついに復活!杉作の思いのほとばしりは、どんなに事実に正確な記録よりも映画的で正しい「評論」なのだこの本の中でい…
書評 - 『ポルノ・ムービーの映像美学: エディソンからアンドリュー・ブレイクまで 視線と扇情の文化史』(彩流社)柳下 毅一郎
ポルノ映画の歴史は映画の歴史。ついに登場した辞書的基礎文献ポルノ映画のグラフィカル・デザイン、あるいはアンダーヘアの処理具合から時代の変化…
書評 - 『曽根中生自伝 人は名のみの罪の深さよ』(文遊社)柳下 毅一郎
最初から終わりを見つめていた曽根中生が残した最後の作品『天使のはらわた 赤い教室』こそにっかつロマンポルノの頂点であり、日本的すれ違いメロ…
書評 - 『サミュエル・フラー自伝 わたしはいかに書き、闘い、映画をつくってきたか』(boid)柳下 毅一郎
映画監督であり、脚本家であり、ジャーナリストであり、兵士だった男……サミュエル・フラーのもっとも有名な言葉は「映画とは戦場のようなものだ」だ…
書評 - 『映画という《物体X》 フィルム・アーカイブの眼で見た映画』(立東舎)柳下 毅一郎
国立近代美術館フィルムセンター主任研究員が探る、物質としての映画「映画とはなんなのか」という問いに対する、もっともラジカルな答えがここにあ…
書評 - 『塚本晋也×野火』(游学社)柳下 毅一郎
日本の映画界は、塚本晋也が自主製作でしかこの映画を作れなかった事実を恥じよこの夏もっとも見るべき映画 / 執念で作り上げた渾身の一撃 /『野火…
書評