武田 砂鉄SATETSU TAKEDA
公式サイト: http://www.t-satetsu.com/
1982 年東京都生まれ。出版社勤務を経て、2014年秋よりフリーライターに。 著書に『紋切型社会』(朝日出版社、2015年、第25回 Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞)、『芸能人寛容論』(青弓社)、『コンプレックス文化論』(文藝春秋)、『日本の気配』などがある。〈プロフィール写真撮影:宇佐巴史〉もっと読む
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二五年前に刊行された本だが、こんな箇所を引用すれば、今こそ読むべき本だと伝わるはず。なので、「なつかしい一冊」ではない。選書ミスだ。この国…
自民党の裏金問題が明らかとなり、その常習性が疑われたが、当事者たちは、知らなかった、みんなやっていたなどと幼稚な言い逃れを続け、党内でまか…
橋本治は自分にとって、何でもかんでも書いた人で、それはこの文庫本のカバー裏の内容紹介に書かれている「多彩な仕事」とは、同じようでいてちょっ…
国という主語からは、そこにいる人々の表情は見えない。でも、暮らしている人々から国を見ると、国の輪郭がしっかり描けるし、頭の中に用意されてい…
あれこれうまくいかない、と思う日がある。そういう日は、自分以外の人が、あれこれうまくいっている人に見える。見えるだけなのだろう、と思いなが…
貧困問題を社会構造ではなく自己責任だと断じる人は、今、貧困状態に陥っているわけではない人が多い。そんな人の目の前に整っている暮らしは、実際…
性被害を告発した人に対して、「なぜ今ごろになって」「逃げられたのでは」との疑念や仮定をぶつけ、告発を潰そうと試みる人がいる。冷静な指摘だと…
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思えば、敵のことをちっとも知らなかった。知らないくせに憎悪だけをぶつけてはならぬと、鼻にティッシュを突っ込んだまま読み進める。長年、過度の…
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本書を書店で見かけ、パッと手に取り、グイグイ読んだら、いくつもハッとして、読み終えてポカーンとしている。 こんな感想を読んで、この本を前向き…
関東大震災の発生から9月1日で100年になる。発生直後、「朝鮮人が井戸に毒を入れた」といったデマが撒かれた結果、多くの朝鮮人が虐殺された。朝鮮人…
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すべてを「ネタ化」し、自陣に持ち込む手法朝も昼もワイドショーの司会やコメンテーターに並ぶのは芸能人ばかりだ。よく知らないけど、という前提に…
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