1973年生まれ。編集者・コラムニスト。コンピュータ雑誌記者を経て、フリーに。メディア論、都市論、書評の分野などで活動。主な著書は『ラーメンと愛国』(講談社現代新書)、『東京どこに住む』(朝日新書)、『東京β』(筑摩書房)など。TOKYO FM『速水健朗のクロノス・フライデー』でパーソナリティをつとめている。もっと読む
- 『タモリ論』(新潮社)速水 健朗
日本の日常の「空虚な中心」タモリとは何か? 確かに、その存在の大きさに比して、真正面から語られなかった人物かもしれない。本書は「タモリ論」…
書評 - 『犬から聞いた素敵な話 涙あふれる14の物語』(東邦出版)速水 健朗
対等な「家族」との絆つづるペットは家族。この言葉に違和感を感じる人より、何の疑問も感じない人の方が増えているのではないか。評者の家にも2匹…
書評 - 『死ぬまでに行きたい! 世界の絶景』(三才ブックス)速水 健朗
ネット時代の本づくり体現メキシコ・ユカタン半島の「セノーテ・イキル」は、鍾乳洞のなかの湖。透明度100メートルの湖面は神秘的。最短、4日間の旅…
書評 - 『ユーミンの罪』(講談社)速水 健朗
恋愛がレジャーだった時代1972年のデビューから「DAWN PURPLE」の91年までの楽曲を追いながら、ユーミンが世間に与えた影響や時代の変遷を辿(たど…
書評 - 『syunkonカフェごはん (e-MOOK)』(宝島社)速水 健朗
こだわらない姿勢の魅力『syunkon カフェごはん』は、「どこにでもある材料」「誰にでもできる料理」と銘打った料理レシピ本。何かを作りたい人のた…
書評 - 『こころのふしぎ なぜ?どうして?』(高橋書店)速水 健朗
仕組みや裏側を考えさせる「こころ」の教育というだけで構えてしまう。どうせ古くさくて窮屈な、大人に都合がいい道徳の話なんだろうと。おっと、文…
書評 - 『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(KADOKAWA/アスキー・メディアワークス)速水 健朗
塾講師が教える自己啓発分野を説明しにくい本だ。ひたすら夢(慶応合格)に向かって努力するおバカなギャルの女子高生さやかを、塾講師の目線から描…
書評 - 『他人を攻撃せずにはいられない人』(PHP研究所)速水 健朗
社会正義を盾にした自己愛「他人を攻撃せずにはいられない人」とは誰のことか。別に暴力癖のある人のことではない。例えば、仕事で成功したことを上…
書評 - 『All You Need Is Kill』(集英社)速水 健朗
日本の「定番」が生む新鮮味公開中の映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のエンディングでは、「HIROSHI SAKURAZAKA」の名が、トム・クルーズ…
書評 - 『果てしなき渇き』(宝島社)速水 健朗
都市郊外が舞台のノワール主人公は、元刑事の中年男。暴力事件で家族と職を失った男の元に、元妻から17歳の娘の失踪という報が入る。本作は、その娘…
書評 - 『ホットロード』(集英社)速水 健朗
恋愛ではなく母と娘の物語紡木たくは、80年代にたくさんの作品を残し、その後、マンガ家としての活動から離れてしまった伝説のマンガ家である。彼女…
書評 - 『ホット・ゾーン』(飛鳥新社)速水 健朗
今もなお去っていない危機本書が最初に刊行されたのは、エボラ出血熱がいまのように知られていない約20年前。それが今年に入ってからのエボラの大流…
書評 - 『33年後のなんとなく、クリスタル』(河出書房新社)速水 健朗
キラキラしてはいられない『なんとなく、クリスタル』(なんクリ)が刊行されたのは81年。海外ブランドに囲まれた女子大生・由利のリッチな消費生活…
書評 - 『ニューヨークの女性の「強く美しく」生きる方法』(大和書房)速水 健朗
努力しない「セルフヘルプ」著者はニューヨークでも活躍するアパレル女性起業家。ニューヨークでの生活を綴(つづ)ったブログの著者でもある。ビジ…
書評 - 『地方消滅の罠: 「増田レポート」と人口減少社会の正体』(筑摩書房)速水 健朗
「一極集中」か「地方創生」か「地方消滅」が話題を呼ぶきっかけとなった「増田レポート」への反論である。「増田レポート」が載る『地方消滅』(増…
書評 - 『地方消滅 - 東京一極集中が招く人口急減』(中央公論新社)速水 健朗
後回しできない衝撃的事実人口減少社会を論じたこの本の中で最も深く突きつけられたのは、日本人は撤退戦が下手という指摘だ。「臭いものには蓋(ふ…
書評 - 『哲学用語図鑑』(プレジデント社)速水 健朗
思想体系を芋づる式に解説哲学、思想の本がヒット中。近年の『超訳 ニーチェの言葉』のヒットやサンデルブームなども記憶に新しく、いまさら珍しく…
書評 - 『男と女のワイン術』(日本経済新聞出版社)速水 健朗
蘊蓄よりも好みを持つことすわバブル!? 『男と女のワイン術』なんて題名からはそんな感慨を抱いてしまう。「ワイン詳しいんですか。今度、教えて…
書評 - 『ちょっと今から仕事やめてくる』(KADOKAWA/アスキー・メディアワークス)速水 健朗
時代を象徴する簡潔な答え主人公は社会人一年生の男。営業の仕事に疲れ、茫然自失(ぼうぜんじしつ)となり駅のホームから転落しそうなところを同級…
書評 - 『怒らない 禅の作法』(河出書房新社)速水 健朗
相手を操りたい心に注意本書は、禅の精神に基づく「怒らない」ための本だ。著者は片づけ術にまつわるベストセラーもある禅宗の僧侶である。確かに“…
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