フランス文学者。元明治大学教授。専門は19世紀フランス文学。1949年、横浜市生まれ。1973年東京大学仏文科卒業。1978年同大学大学院人文科学研究科博士課程単位習得満期退学。元明治大学国際日本学部教授。『職業別パリ風俗』で読売文学賞評論・伝記賞を受賞するなど数多くの受賞歴がある。膨大な古書コレクションを有…もっと読む
- 『ヨーロッパ祝祭日の謎を解く』(創元社)鹿島 茂
バレンタインチョコの起源は媚薬だった今年も街では二月一四日のバレンタイン・デー狂想曲が奏でられようとしている。チョコレートが殺到するモテ系…
書評 - 『盗聴 二・二六事件』(文藝春秋)鹿島 茂
20枚の録音盤から浮かび上がる謎二・二六事件の叛乱将校や皇道派関係者の電話交信は何者かによって盗聴・録音され、その半分の録音盤二十枚がNHKの…
書評 - 『オール・アバウト・セックス』(文藝春秋)鹿島 茂
単行本あとがきいまから四年ほど前、『文藝春秋』編集部の鈴木康介さんから、エロス関係の本だけを取り上げる書評のページを担当してみないかと提案…
後書き - 『パリ歴史事典』(白水社)鹿島 茂
夢のテーマ別読み物事典もう二十年以上も前のことだが、パリの街を歩き回っているうちに、パリに関することならどんなことでも載っている『パリ歴史…
解説 - 『島っ子 (1) (ちばてつや全集)』(ホーム社)鹿島 茂
「したたかさ」を兼ね備えた「かしこい女の子」の創出ちばてつやの漫画の特徴の一つに、新しいタイプの女の子のイメージを作りあげたことがあげられ…
解説 - 『歓楽と犯罪のモンマルトル』(筑摩書房)鹿島 茂
シュヴァリエのエレガンスルイ・シュヴァリエの『歓楽と犯罪のモンマルトル』がこのたびようやく「ちくま学芸文庫」の一冊に加えられることとなった…
解説 - 『侯爵サド』(文藝春秋)鹿島 茂
これまでのサド観をくつがえす正直に白状すると、この作品を文藝春秋の編集者氏から勧められるまで、私は藤本ひとみの小説を一つも読んだことがなか…
解説 - 『楽しき熱帯』(集英社)鹿島 茂
悲しき熱帯は「楽しき熱帯」となった憧れ公式とか憧れ公理というものが存在していることをご存じだろうか? なに、ご存じない? 当然である。私がつ…
解説 - 『野坂昭如コレクション』(国書刊行会)鹿島 茂
野坂昭如の構成力(レトリック)野坂昭如のコレクションをゲラの段階で読んだが、驚いたことに一つも駄作がない。商業誌にいわば書き飛ばしのような…
解説 - 『鴎外の坂』(新潮社)鹿島 茂
明治の男はつらかった明治の男はつらかったと思う。鎌倉時代から数百年にわたって培われてきた武士道の美学と倫理、つまり禁欲と痩せ我慢があらゆる…
解説 - 『二十世紀を読む』(中央公論新社)鹿島 茂
二十世紀の「知の考古学」最近ではあまりはやらなくなったが、私は今でもミシェル・フーコーの「知の考古学」という概念が好きだ。思い返せば、「知…
解説 - 『ペルソナ―三島由紀夫伝』(文藝春秋)鹿島 茂
近代日本と官僚制、あるいは三島由紀夫一九九五年の十一月、つまり三島由紀夫が自刃してから四半世紀後、本書の原本が出版されたとき、私は一読して…
解説 - 『病膏肓に入る ─鹿島茂の何でもコレクション』(生活の友社)鹿島 茂
本書は月刊「アートコレクターズ」に2011年から2015年まで連載された「我、発見せり。」をまとめ、これに同誌掲載の別のエッセイを加えて一巻とした…
後書き - 『文庫 絵で見る明治の東京』(草思社)鹿島 茂
徹底したダンディズムの中の健全さ『絵で見る 明治の東京』の絵と文を担当されている穂積和夫氏は、われわれ団塊の世代にとっては、なによりもファ…
解説 - 『ボク宝―国宝よりも大切なボクだけの宝物』(光文社)鹿島 茂
愛する三角形小学生のころ、本当に気の合う友達を見つけると、「おい、腕組もうぜ」と、しっかり腕を組み合って歩いたものである。「おれとおまえは…
書評 - 『『室内』40年』(文藝春秋)鹿島 茂
《室内の山本夏彦》と《室外の山本夏彦》山本夏彦は、まことに食えない老人である。その証拠をひとつあげよう。この本のタイトルになっている『「室…
解説 - 『にくいあんちくしょう―異端カリスマ列伝』(筑摩書房)鹿島 茂
規格外人間のエスキース人との出会いも才能のうち、そんな気がしてくる本である。私は職業柄、これまでたくさんの伝記や自伝を読んできたが、その経…
書評 - 『性狂伝』(徳間書店)鹿島 茂
性の「質量転換の奇跡」人生五十年近く生きてきて、さまざまな人間に出会って、その生きざまを観察していると、人間には、どうも「質量転換の法則」…
書評 - 『ヨーロッパワインの旅』(筑摩書房)鹿島 茂
大地と人間から生まれるものボルドーはポムロールのシャトー・プチ・ヴィラージュというワインの一九八五年ものを口にしたときのこと。それまで飲ん…
解説 - 『最新明解 流行大百科』(光文社)鹿島 茂
スノッブなければ文化なし甘糟りり子という名前は雑誌でしばしば見かけ、なかなか歯切れのいい文体の流行ウォッチャーがいるなと思ってはいたのだが…
解説