中村 桂子KEIKO NAKAMURA
公式サイト: http://www.brh.co.jp/about/message/
『ムラブリ』は、タイの文字を持たない狩猟採集民ムラブリと共に暮らし、彼らの用いる言語を学び、研究している若い言語学者の報告である。言葉だけ…
日常会話について次のことがわかったと『会話の科学』にある。・質問への答えにかかる時間は平均0・2秒。瞬きの時間と同じだ。・「いいえ」と答える…
知性行き詰まり超える「対称性」駅までの数分を歩くだけで噴き出してくる汗を拭っていると、現代文明への疑問が頭をもたげる。人間は生きものという…
自然という書物を読む 手が考える著者はこの人と同時代を生きてよかったと思い多くを学んでいる方の一人。紬織(つむぎおり)での重要無形文化財保…
生命体の多元的世界こそが現実チャットGPT(生成AI)の活躍もあり、AIが人間を超えるという言葉が現実味を帯びてきた。人間を生きものと考えている…
ユネスコの調査で、日本で消滅危機にある言語としてアイヌ語、沖縄語などの琉球言語六つと八丈語の八言語があげられる。言語と共に多くの文化が失わ…
家畜を通して生きる選択肢検証猛暑と豪雨の中で、新型コロナウイルスの感染拡大が続き、自然との向き合い方の再考が必要と思わざるを得ない。人間は…
医療現場の実感と向き合う新型コロナウイルスのパンデミックで社会を支えるさまざまなシステムの脆弱さが浮き彫りになったが、中でも大きな課題が医…
身近で生活を支えるものの危機子どもの頃の思い出には「お砂場」がつきものだ。水で少し湿らせてつくった山にトンネルを掘った仲間と両側から入れた…
不可能を可能にした30年三五〇ページほどの本を読み終えパタンととじた時の爽快感は格別だった。研究はこうでなくっちゃ。どうしても知りたいことを…
脳を育て氷期を乗り越えさせた魚料理は大好きだが、狩猟採集から農耕へと移行する人類史の中で、重要な食べものとして魚をイメージしたことはなかっ…
患者の上に立たない医療北海道浦河町に「浦河ひがし町診療所」が開かれたのは二〇一四年のことだ。精神障害やアルコール依存症などの人のための小さ…
[isbn:4865782516]農業は自然と向き合っているか一見無関係に見える二冊をたまたま同時に読み、現代文明がもつ自然との向き合い方を考えた。切り口…
ひとりひとりに与えられた空間包みから2センチほどの厚さの純白の本が出てきた。右端に小さく銀色に光る文字が置かれている。新型コロナウイルスの…
豊かな「愚」を生きる意識体「賢治作品を読むことで、現代を生きる人々が忘れていることをいかに再発見できるか」という言葉で始まる本を読まないわ…
農業への危機感と希望と「タネの話をするから聞いてほしい――。」「そうと聞いて大喜びで前のめり気味に話を聞きたがる人は、日本中探してもほとんど…
二十一世紀の科学へ刺激的な提言正直、まず「レンマ」って何というところから始まった。読み進むうちに、『華厳経』と関係があるとわかってくる。こ…
私たちにも起こりうる盛衰の物語夏休みの定番恐竜である。近年恐竜研究は急速に進み、一昔前の怪獣と並べて語っていた時代とは異なり、進化の歴史の…
「文法装置」に注目し脳内を探る言葉ほどふしぎなものはなく、人間を知るには言葉を知らなければならないと言ってもよいように思うが、多様な言語の…
ここにある学びの原点東京にある筑波大学附属視覚特別支援学校の生物教室での授業が始まろうとしている。担当の武井洋子先生が、「今日から骨を使い…