• 2017/09/09

2017年8月のアクセスランキング

2017年8月のアクセスランキングを集計しました。
Twitterアカウント保持者が1-27位を独占。逆に言うと、池内紀さん、故・澁澤龍彦さん、故・吉本隆明さんの、ネット⇔リアルを超える人気の根強さ!
俵万智さん、高橋源一郎さん、平野啓一郎さん、…強い!!!しかしそんな中でも豊崎由美さん、鹿島茂さん、大森望さんも強い!
強いを連呼した8月のランキングです。ランキング外でも再度ご紹介したい書評はいっぱいです!しばしお待ちを!

2017年8月書評ランキング1-10位

1位:俵万智【書評】野坂昭如『火垂るの墓』(新潮社)
「作品によって戦争を二次体験した私たちは、平和の重みをも知ることができるのでしょう。」

2位:俵万智【書評】若松英輔『若松英輔エッセイ集悲しみの秘義』(ナナロク社)
「もしあなたが今、このうえなく大切な何かを失って、暗闇のなかにいるとしたら、この本をおすすめしたい。」

3位:俵万智【書評】まついのりこ『じゃあじゃあびりびり(まついのりこのあかちゃんのほん)』(偕成社)
「こっちだって、親としてまだ初心者なのだ。我が子と初めて絵本を読む、というのは、実はけっこうな戸惑(とまど)いがある。その点、「みず じゃあじゃあじゃあ」には救われた。」

4位:高橋源一郎【書評】C.S.ルイス『ライオンと魔女―ナルニア国ものがたり〈1〉』(岩波書店)
「いかん。もう涙が滲んで、文字が霞んできた。ええもんはええのお。エンデなんかメじゃあないなあ。」

5位:若島正【書評】ダグラス・R.ホフスタッター『ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環20周年記念版』(白揚社)
「自らの亀頭を口にくわえた伝説上の亀(うろおぼえでその名前が思い出せない。ウロオボエスだったか、それともウロボルヘス?)に似て、これは亀ならずとも大いに亀頭を悩ます問題だ。」

6位:豊崎由美【書評】叶恭子『トリオリズム(小学館文庫)
「世の良識に照らし合わせれば”異端”の極である己を、ここまで率直に表せる自信と高慢。オデはめっちゃ好き。」

7位:高橋源一郎【書評】ビートたけし『漫才病棟』(文藝春秋)
「バランスが絶妙なのは、四迷が「思想」にこだわったのに、たけしの方が正しく円朝の「語り」の精神に近いせいだろう。」

8位:鹿島茂【書評】『マラルメ全集I詩・イジチュール』(筑摩書房)
「『マラルメ全集』は、若き日のマラルメと同じく「虚無」と「自我の非―人称化」という存在の困難を抱えこまざるをえない二十一世紀の若者にこそ開かれている」

9位:大森望【書評】田中芳樹『銀河英雄伝説1黎明編』(東京創元社)
「『三国志』にひけをとらない。まだ『銀英伝』を知らない人は、夏休みの一気読みにぜひ。」

10位:高橋源一郎【書評】イタロ・カルヴィーノ『なぜ古典を読むのか』(みすず書房)
「いま、読み返しているところです。」

2017年8月書評ランキング11-20位

11位:平野啓一郎【書評】増田俊也『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』(新潮社)
「木村政彦は、最後に勝利した。彼はその魅力によって復活した。リヴェンジはここに、ペンによって果たされた。」

12位:鹿島茂【書評】ウィリアム・リッチーニュートン『ヴェルサイユ宮殿に暮らす—優雅で悲惨な宮廷生活』(白水社)
「ヴェルサイユ宮殿の「下部構造」を宮内府建設部長や城館総督への報告書や苦情などの資料から総合的に明るみに出そうとする新しい試み。『ベルサイユのばら』のカウンターとして読まれるべき一冊」。

13位:高橋源一郎【書評】レーモン・クノー『文体練習』(朝日出版社)
「クノーという作家は「前衛」的ではあったけれど、そういう看板やスローガンを超えた、なんともチャーミングな作家だった。」

14位:平野啓一郎【書評】紫式部『紫式部日記現代語訳付き』(角川学芸出版)
「紫式部は孤独であった。その孤独は、いかにしても慰めようのない孤独に見える。」

15位:高橋源一郎【書評】しまおかゆうすけ『うんこ―ウゴウゴ文学大賞選集』(フジテレビ出版)
「少年少女たちから寄せられた大量のうんこについて」

16位:豊崎由美【書評】ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』(集英社文庫)
「かつての自分を殴ってやりたい。再読してみたら、それほどの傑作だったのです。」

17位:高橋源一郎【書評】赤瀬川原平『新解さんの謎』(文藝春秋)
「きわめて伝染性の高い『新解さんの謎』は「新解さん」=「新明解国語辞典」の不可思議な魅力について書かれた本である。」

18位:俵万智【書評】江國香織『きらきらひかる』(新潮社)
「小説を読み終えたとき、何らかの「色」が胸の中に広がっていくことが、よくある。この本の場合は、うすむらさき色のソーダ水がはじけるような感じだった。」

19位:高橋源一郎【書評】加藤典洋『言語表現法講義』(岩波書店)
「読んでいる時間より、頁から目を上げて、あれやこれや考えたりしている時間の方が長かった。それは、最高の読書をしたということだ。」

20位:平野啓一郎【書評】ランボオ『地獄の季節』(岩波書店)
「敢えてその「行為」を選び、予言通り「衰耗をでっち上げ」て、死んでいった。或いは、死なねばならなかった。それが彼の「生きる」ことであった。」

2017年8月書評ランキング21-30位

21位:俵万智【書評】与謝野晶子『みだれ髪』(KADOKAWA)
「理屈よりも強い、愛というものを、えいやっと一冊にまとめあげた晶子の力技。それを感じとるということが『みだれ髪』を読むということ」。

22位:高橋源一郎【書評】フィリップ・K.ディック『ティモシー・アーチャーの転生』(東京創元社)
「実をいうと、ちょっと不安だったのだ。もうディックなんか面白くないんじゃないかと。そんなことはなかった、すっげえ面白い。」

23位:平野啓一郎【書評】種村季弘『種村季弘傑作撰』(国書刊行会)
「私は、あれもこれもという、ほとんど魔術的な博捜に浸りながら、久しぶりに、創造的であるために必要な滋養をたっぷりと与えられたような満足を覚えた。」

24位:豊崎由美【書評】渡辺淳一『愛の流刑地』(幻冬舎文庫)
「オデだけは読んだげる。相手になったげる、愛の流刑地で。」

25位:鹿島茂【書評】エルヴェ・ド・サン=ドニ『夢の操縦法』(国書刊行会)
「澁澤龍彦が『悪魔のいる文学史』で紹介して以来、名のみ高かった古典の待望の翻訳。」

26位:若島正【後書き】ウラジーミル・ナボコフ『ロリータ』(新潮社)
「ナボコフが想定した理想の読者はあなたなのだ。二〇〇五年のロリータが、二〇〇五年の新しい読者に出会う。『ロリータ』が読まれるべき瞬間は、今だ。」

27位:鹿島茂【書評】サルトル『自由への道』(岩波書店)
「新しい光源から光が当り、二一世紀的に蘇(よみがえ)ってくる二〇世紀の大作」。

28位:池内紀【書評】加藤典洋『戦後入門』(ちくま新書)
「新書で六三五ページ。戦後政治をめぐり、とても大切なことを丁寧に述べていくと、おのずとこれだけの厚みになった。」

29位:澁澤龍彦【書評】三島由紀夫『午後の曳航』(新潮文庫)
「三島氏自身が好んで使う言葉を利用させてもらえば、この小説は、「夢想というものの重いイローニッシュな響き」に全篇みちみちた小説である。」

30位:吉本隆明【書評】村上春樹『ノルウェイの森』(講談社文庫)
「これだけ抒情的に、これだけ愛情をこめて、またこれだけあからさまに描写することで、一個の青春小説が描かれたことは、かつてわたしたちの文学にはなかった。」
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