• 2017/12/28

ALL REVIEWS 2017年9月のアクセスランキング

面白い結果…!
Twitterアカウントをお持ちの書評家の書評はやはり閲覧率高いですね。
牧眞司さんの『夜のみだらな鳥』評は検索からのアクセスも高い◎

2017年9月書評ランキング1-10位

1位:鹿島茂【書評】中里介山『大菩薩峠〈9〉』(筑摩書房)
「かつて、これほど「変な」キャラクターを創造した作家がいるだろうか?」

2位:豊崎由美【書評】樋口裕一『頭がいい人、悪い人の話し方』(PHP研究所)
「書店や図書館には、いくらでも読まれるべき本が埋もれておりましてよ。」

3位:澁澤龍彦【書評】石原慎太郎『行為と死』(新潮社)
「大江健三郎の『日常生活の冒険』を読み、次いで石原慎太郎を読んだが、この若い世代のホープと目される二作家の対比は、おもしろかった。」

4位:牧眞司【書評】ホセ・ドノソ『夜のみだらな鳥』(集英社)
「『百年の孤独』のように人口に膾炙した作品ではないが、その衝撃度において、南米文学の山脈にひときわ高く聳える」

5位:鹿島茂【書評】ジャン=クリスチャン プティフィス『ルイ十六世』(中央公論新社)
「三年前、パリ行きの飛行機で『パリ・マッチ』を開いたら、与党と野党の大物政治家がともに「ヴァカンス中に読んで面白かった本」の筆頭に本書を挙げていた。」

6位:鹿島茂【書評】いそのえいたろう『性狂伝』(徳間書店)
「性を論じて「質量転換の奇跡」の起こった本、こう言っていいのではないだろうか。」

7位:町田康【解説】中島らも『バンド・オブ・ザ・ナイト』(講談社)
「着想といい文章といい才気が迸るようで、すでに後年の中島らも節が完成しているように思え…」

8位:俵万智【書評】浜田広介『りゅうの めの なみだ』(偕成社)
「「りゅうに、きてねっておねがいしちゃったの」嬉しそうに言う息子を見ていると、なんだか本当に、りゅうが遊びにくるような気がしてくる。」

9位:瀧井朝世【書評】西原理恵子『いけちゃんとぼく』(角川書店(角川グループパブリッシング))
「無力でちっぽけだった“子供”を経験した大人に、訴えてくるものがある。」

10位:高橋源一郎【書評】森川直樹『あなたがホームレスになる日―平成大不況の恐怖 急増する路上生活者の実態レポート』(サンドケー出版局)
「ほんものの方は本は読まないが「予備軍」の方は、ふつうの人以上に本を読むような気がするんだけど。そんなことを考えながら、ぼくは水上さんの本をうっとりと読んでいたのだった。」


2017年9月書評ランキング11-21位

11位:町田康【解説】隅田川乱一『穴が開いちゃったりして』(石風社)
「想いや仕事をいまや、これからの人につなげたい伝えたい、と僭越ながら思っています。」

12位:平野啓一郎【書評】芥川龍之介『或日の大石内蔵之助――芥川龍之介全集〈第2巻〉』(岩波書店)
「生前には、親しい交流を持ちながらも、他方で「文芸的な、余りに文芸的な」に見られるような論争も繰り広げた、芥川龍之介と谷崎潤一郎という二人の小説家の年譜を比べてみることは興味深い。」

13位:鹿島茂【書評】石井洋二郎『ロートレアモン 越境と創造』(筑摩書房)
「本書は、日本におけるロートレアモン研究の第一人者が、こうした伝記的発見のすべてを踏まえた上で、「とかく二律背反的にとらえられがちな二つの研究方法、すなわちテクスト分析(内的読解)と実証研究(外的読解)を可能な限り有機的に連動させるよう心がけながら」書き上げた、語の正しい意味での労作である。」

14位:町田康【解説】鈴木いづみ『鈴木いづみ セカンド・コレクション〈3〉 エッセイ集(1) 恋愛嘘ごっこ』(文遊社)
「いま、どのように生きるべきか迷っている人にとって本書はきわめて実用的な指南書である。
生きるということは苛烈なことであり、しかし、苛烈に生きることが楽しく生きるということだということを本書は教えているのである。」

15位:鹿島茂【書評】フランソワ・フュレ『幻想の過去―20世紀の全体主義』(バジリコ)
「人々が革命に夢中になった最大の理由は、革命が発生したという事実だったのであり、また革命は革命が持続しているというそれだけで、たちまち殆(ほとん)ど神話的な地位を獲得したのである」

16位:鹿島茂【コラム】私の好きなもの
(1)古書目録を読むこと。もし、書評という義務がなかったら、私は古書目録ばかりを読んでいて、本はほとんど読まないかもしれない。

17位:豊崎由美【書評】ジョン・マクレガー『奇跡も語る者がいなければ』(新潮社)
「一人でも多くの“あなた”に語り部になってほしい。そんな共感の輪を静かに広げる作品」。

18位:原武史【書評】松本恵『江戸・東京の都市史: 近代移行期の都市・建築・社会』(東京大学出版会)
「地図や図面からあぶり出す歴史。東京はなし崩し的に「帝都」になっていった」

19位:鹿島茂【書評】山田風太郎『山田風太郎明治小説全集 (4) 幻燈辻馬車』(筑摩書房)
「幻燈辻馬車。なんという見事なタイトルだろうか。」

20位:豊崎由美【書評】ジーン・ウルフ/柳下毅一郎訳『ケルベロス第五の首』(国書刊行会)
「幻の作家の最高傑作を読めるようにしてくれた、柳下毅一郎さんと国書刊行会に三拝九拝すべきでありましょう。」


2017年9月書評ランキング21-30位

21位:俵万智【書評】H.A.レイ『じぶんでひらく絵本』(文化出版局)
「子どもを連れて遠出するとき、バッグには必ず二種類の絵本を入れてゆく。私がおすすめする「遠出のおとも」ベストワンは…」

22位:楠木建【書評】今枝昌宏『ビジネスモデルの教科書: 経営戦略を見る目と考える力を養う』(東洋経済新報社)
「実践的な戦略論として秀逸極まりない。脱帽の一言。」

23位:俵万智【書評】若松英輔『若松英輔エッセイ集 悲しみの秘義』(ナナロク社)
「もしあなたが今、このうえなく大切な何かを失って、暗闇のなかにいるとしたら、この本をおすすめしたい。」

24位:原武史【書評】柳美里『JR上野駅公園口』(河出書房新社)
「東京オリンピックの開会を宣言する昭和天皇の声が男の胸に迫る。男にとって、天皇制の呪縛から逃れるには…」

25位:紀田順一郎【書評】リヒャルト・ゾルゲ『ゾルゲの見た日本【新装版】』(みすず書房)
「日本の構造的な矛盾が現代日本の状況と恐ろしいほど似ており、従って日本が間違いなく同じ道を歩んでいることを認識させる」

26位:牧眞司【書評】ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』(新潮社)
「ガルシア=マルケスは、ただ一作によって“百年の孤独”という文学ジャンルを創りだしてしまったのである。」

27位:俵万智【書評】野坂昭如『火垂るの墓』(新潮社)
「作品によって戦争を二次体験した私たちは、平和の重みをも知ることができるのでしょう。」

28位:高橋源一郎【書評】C.S.ルイス『ライオンと魔女―ナルニア国ものがたり〈1〉』(岩波書店)
「いかん。もう涙が滲んで、文字が霞んできた。ええもんはええのお。エンデなんかメじゃあないなあ。」

29位:牧眞司【書評】ブラウリオ・アレナス『パースの城』(国書刊行会)
「とっておきの傑作を紹介しよう。この本を読んだときの驚きは、いまだに忘れられない。」

30位:鹿島茂【読書日記】鹿島茂「私の読書日記」2017年5月25日号『コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか』『忘れられた人類学者 エンブリー夫妻が見た〈日本の村〉』
「私の自慢の一つはおいしくコーヒーをいれる簡単な方法を知っていること。」
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