• 2017/12/29

ALL REVIEWS 2017年10月のアクセスランキング

カズオ・イシグロさんのノーベル文学賞受賞に湧いた2017年10月。
ALL REVIEWSでもカズオ・イシグロさんのご著作への書評が多く読まれました◎

2017年10月書評ランキング1-10位

1位:豊崎由美【書評】カズオ・イシグロ『忘れられた巨人』(早川書房)
「『わたしを離さないで』中の重要なエピソード、クローンの子どもたちが信じた切ない噂話を思い出す読者は多いのではないか。前作のテーマが、10年の後、新作の中で再び美しい音色を響かせる。イシグロ作品の愛読者にとって、とりわけ嬉しい1作ともいえるのだ。」

2位:豊崎由美【書評】カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』(早川書房)
「とにかく読んでみて下さい。ラストシーンがもたらす深い悲しみと苦い読後感といったら……。」

3位:俵万智【書評】酒井駒子『よるくま』(偕成社)
「「早く寝なさい」の一言をこらえて、子どもの話をよく聞ける自分でいたいものだと、『よるくま』を開くたびに思う。」

4位:鹿島茂【読書日記】鹿島茂|文藝春秋「エロスの図書館」|『フォーチュンクッキー』『聖なる快楽――性、神話、身体の政治』『性体験』
「まずは、女の性欲について」

5位:辻原登【書評】アゴタ・クリストフ『悪童日記』(早川書房)
「新刊書を一読して、掛け値なしで、傑作だ! と呼べる本はそうざらにはない。いまさらいうまでもないが、『悪童日記』は傑作だ!」

6位:高橋源一郎【書評】ポーリン・ケイル『今夜も映画で眠れない ポーリン・ケイル集』(東京書籍)
「原作を知っている者にとってはどれも「その通り!」としか言いようがないような書き方なのである。」

7位:北村浩子【書評】カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』(早川書房)
「夢や希望を持って生きることのできない人間の生を描くことで、人間らしさとはなにか、という「問い続けられてきた問い」を、カズオ・イシグロはこの小説で堂々と提示してみせる。」

8位:高橋源一郎【書評】志村 ふくみ『語りかける花』(人文書院)
「志村ふくみは染織家で、重要無形文化財保持者で、しかも筆も立つ。どんなことを書いているんだろうか。それは読めばわかるんだが、たとえばこの部分なんかは、志村さんのあるエッセンスを書いているように見えるんだな。」

9位:鹿島茂【後書き】鹿島茂『オール・アバウト・セックス』(文藝春秋)
「エロス本を通じてのフィールド・ワークという目的を二重に果たしたと「結果的」にいうことができる」

10位:鹿島茂【書評】アルフレッド・フィエロ『パリ歴史事典』(白水社)
「本書の翻訳によって、私の二十年前の夢想はここに現実化したのである。」


2017年10月書評ランキング11-20位

11位:鴻巣友季子【書評】カズオ・イシグロ『夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語』(早川書房)
「長編の呼吸や余韻に近く、一編ごとに深い充足感が得られる。」

12位:楠木建【書評】リード・ホフマン;ベン・カスノーカ;クリス・イェ『ALLIANCE アライアンス―人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用』(ダイヤモンド社)
「人間の本性を直視した、真っ当過ぎるぐらい真っ当な主張。原点回帰の書である。」

13位:町田康【解説】吉川潮『江戸っ子だってねえ―浪曲師広沢虎造一代』(新潮社)
「読者は、本書を読むと虎造節が聴きたくなり、虎造節を聴くと、また本書を読み返したくなるであろう。」

14位:豊崎由美【書評】舞城王太郎『阿修羅ガール』(新潮社)
「時々、現れるのだ、自分だけはどこまでも応援し続ける。そんな風に読み手をカッと熱くさせる作家が。」

15位:鹿島茂【書評】野坂昭如『野坂昭如コレクション』(国書刊行会)
「小説家志願者は小説を学びたかったら、野坂昭如を熟読せよ、ここには小説的技法がそろっている。」

16位:原武史【書評】大木 晴子,鈴木 一誌『1969―新宿西口地下広場』(新宿書房)
「特に大学生に本書を強く薦めたい。本書を読んだら、新宿西口地下広場に足を運んでみてほしい。」

17位:鹿島茂【書評】ルイ・シュヴァリエ『歓楽と犯罪のモンマルトル』(筑摩書房)
「私の「専門」は『歓楽と犯罪のモンマルトル』をきっかけにして決定されたといっていい。」

18位:古屋美登里【書評】カズオ・イシグロ『忘れられた巨人』(早川書房)
「凝縮した文章で語られる思い出せない過去への郷愁と、生き続ける伝説のリアリティーを味わって」

19位:楠木建【書評】鈴木敏文『売る力 心をつかむ仕事術』(文藝春秋)
「自分の仕事を貫く不動点としての論理は何か。自問自答しながら読むことをお勧めする。」

20位:鹿島茂【書評】アラン・コルバン『男らしさの歴史(全3巻)』(藤原書店)
「すべての人文・社会学系の学問の「既知」を破壊するかもしれない爆弾」


2017年10月書評ランキング21-30位

21位:楠木建【書評】三谷宏治『ビジネスモデル全史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
「ビジネスモデル、すなわち「稼ぐ手口」。それぞれの時代で革新をもたらした商売の手口を歴史的に概観する。」

22位:原武史【後書き】『〈女帝〉の日本史』(NHK出版)
「本書で不十分ながら示した、〈女帝〉から歴史を見るという視点は、まだ土台ができたばかりです。」

23位:辻原登【書評】カズオ・イシグロ『日の名残り』(早川書房)
「ラスト、「私」が行む夕日の桟橋の場面は、堅物の心とは程遠い、軽くて無節操な僕でも、あの世までも持ってゆきたくなるほどの美しさだ。」

24位:鹿島茂【書評】アンリエット・ヴァルテール『西欧言語の歴史』(藤原書店)
「言語の起源と歴史と分布を、目の覚めるような見取り図として示した画期的な本。」

25位:町田康【作家論/作家紹介】野坂昭如
「でもそんな生活の感じも小説には書いてあって人生のいろんな局面で読んでいた野坂昭如の小説。」

26位:瀧井朝世【前書き】『偏愛読書トライアングル』(新潮社)
「どれも間違いなく、私にとって大好きな、大切な本たちです。」

27位:豊崎由美【書評】古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』(文藝春秋)
「奇想天外な発想から生まれた、これは壮大なスケールの傑作なんであります。」

28位:古屋美登里【書評】スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『死に魅入られた人びと―ソ連崩壊と自殺者の記録』(群像社)
「ノーベル文学賞を受賞した、今世紀を代表するジャーナリストの渾身の作品」

29位:鹿島茂【解説】猪瀬直樹『ペルソナ―三島由紀夫伝』(文藝春秋)
「「近代日本と官僚制」というマクロを浮かび上がらせることをねらった大河小説なのである。」

30位:町田康【解説】鈴木いづみ『鈴木いづみ セカンド・コレクション〈3〉 エッセイ集(1) 恋愛嘘ごっこ』(文遊社)
「どのように生きるべきか迷っている人にとって本書はきわめて実用的な指南書である。」
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